ちゃくちゃく。

2003年6月9日

ある晴れた昼下がり、ひとりの女の子が木陰でのんびりと昼寝をしておりました。膝の上には一冊の本。もとはしっかりと頁を押さえていた手もわずかにずれている。
 りんりんりん…。
 季節はずれの鈴の音が聞える。どこが季節はずれって?だって、もう夏だ。全然反対の季節じゃないか。
「はりあっ!急げや急げ!!遅刻だ遅刻だ大遅刻!!」
 その前を通りかかるうさぎはなんともはや奇妙な格好をしていました。女の子の目の前でうさぎは立ち止まると、チョッキのポケットから銀の懐中時計を取り出し……。
「ちゃくちゃく」
 女の子の呟きにびくりとうさぎは飛びあがりました。
「……ど、どうして僕の名前を知っているんですか!?」
 恐る恐る女の子に近づいたうさぎの耳に、音が聞えました。
「すぴょ〜ぴょるるるるる〜っ」
 ……これ以上無いくらい、寝言できたとさ。

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深く突っ込むの禁止(笑。
ふと思いついたアリスパロディ。
外でネコの鳴き声が煩いです。

今日のお仕事、お客さん側との暫定テスト。
納品まであと一日。

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